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‐ 2024年5月号 ‐
がんの治療費
皆様はがんになってしまった場合、どのぐらいの治療費がかかるかご存じでしょうか。今、日本人の2人に1人が一生のうちに何らかのがんにかかる可能性があると言われています。がんの治療は長期にわたることもあり、多額の費用がかかります。手術、放射線療法、化学療法など、さまざまな治療法が組み合わさることもありますが、これらの費用は患者やその家族にとって大きな経済的負担となることが珍しくありません。がんの治療費は、地域や病院、治療方法などによって異なりますが、一般的には数百万円~数千万円に及ぶこともあります。特に、最新の治
療法や医療技術を利用する場合は、その費用はより一層、高額になります。そのため、思ったより医療費が高額で驚かれる方も少なくありません。それでは、がんの治療にはどのようなお金がかかってくるのでしょうか。下記、参考までにご覧ください。
◆治療にかかるお金
・検査費用
・手術費用
・薬代
・入院費用 など
◆その他にかかるお金
・交通費 ・入院時の日用品
・保険会社への証明書の作成料
・入院時の差額ベッド代、食事代、
レンタル代(タオル、パジャマなど) など
保険診療の場合、医療費は3割負担(70歳未満)となっています。しかし、保険適用外の診療を選ぶ場合は、全ての治療費が自己負担となります。多くの人は、がん保険に加入しているのであれば、その保険で賄おうとするのではないでしょうか。しかし、いざ、保険金を請求したときに、『保険対象外なので支払われなかった』と耳にすることもあるかと思います。下記、がん保険で見落としがちな落とし穴となりますので、ご自身のがん保険をご確認ください。
★1回限り:診断給付金が「1回限り」の商品は再発・転移の際の支払いはない。
★所定日数:通院給付金の支払いの条件として、がん治療を目的とした所定日数の入院が必要
★先進医療:重粒子線治療の一部など、制度変更で先進医療の対象から除外された(公的保険適用)治療は、支払い対象から除外される場合がある。
★上皮内がん:上皮内がんは上皮細胞にとどまる「非浸潤がん」のため、保障対象外の場合がある。
よく見ると条件が分かり辛い商品もございますので、保険に加入する際はしっかりと内容を確認し、万が一のことがあっても『役に立たなかった』などと払い損にならないようにしておくことが重要です。
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