2023年9月号‐2024年 相続のルールが激変!?‐

2024年12月16日

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‐ 2023年9月号 ‐

2024年 相続のルールが激変!?

2024年4月より相続のルールが大きく変わります。不動産を相続した際に相続人が行う手続きに「相続登記」があります。この「相続登記」は今まで申請する義務はありませんでした。そのため、数十年にわたって名義変更されず、長年放置されたことで所有者がわからなくなり、処分がままならず廃墟となってしまう不動産が全国に多くあります。その状況を防ぐために導入されたのが「相続登記の申請義務化」です。相続により不動産の所有権を取得した者は、相続の開始及び所有権を取得したことを知った日から3年以内に不動産の名義変更の登記を行わなけ
ればいけません。病気など正当な理由がなく3年以内に申請しなかった場合は、10万円以下の過料の対象となります。これは、遺言などの遺贈(相続人に対する遺贈に限る)により所有権を取得した者も同様です。さらに、法改正後に発生した相続のみならず、今までに相続登記をしていない不動産についても適用されますので、注意が必要です。(法改正以前に相続し、登記申請していない方は、原則、法改正施行日から3年以内に相続登記を行う必要があります。)

その他 ルール変更

その他にも義務化されたものとして、住所変更登記・法務局への所有者情報提供の義務化があります。相続以外にも、生前贈与についてもルール変更がありました。詳しくは別の記事でお伝えさせていただきますが、相続開始前3年以内の贈与を相続財産に加算されていたものが、「3年」から「7年」に変更となりました。(ただし、延長された4年間は100万円まで非課税)これは実質的な増税といえるでしょう。このようにルールはどんどん変更されていきます。相続が起きてから手続き等、想定外のことに困惑される方も少なくはありません。いつか起こる相続の準備として、まずは新ルールを理解し適宜ご相談いただきまして、その時が来ても遺族に迷惑をかけないよう備えておくことが大切です。

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